お誂え呉服・着物(きもの)の販売 創業明治5年・京都の老舗

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京都の呉服屋 六代目のブログ

岸田 靖司 きしだ やすじ 1978年12月29日生まれ AB型

古都、京都の呉服屋 京都銭京の六代目。小さな頃から着物に囲まれて育ってきました。
現在は着物のデザイン、制作、販売を行っています。

日々勉強の毎日ですが、着物の世界の奥深さ、奥ゆかしさに未だに驚かされています!
古典の普遍の美と若い今の感性を合わせた、着てみたい着物を創っていこうと奮闘中。

また、お客様と一緒に場面に合った着物選びや、お手入れのお手伝いなども心を込めてご奉仕いたしております。

このブログでは、そんな私の日常の着物に関する豆知識や発見、感動などを綴っていきたいと思います。

着物、長襦袢、帯の袷、単衣、薄物の合わせ方のお話

投稿日:2012年10月24日(水)

着物の世界にも、洋服同様、季節によって裏地の付いている袷、裏地の無い単衣、表地自体が薄い薄物(絽、紗など)があります。
よく質問されるのでここにも書いておきます。

まず着物は、
10月から5月までは袷
6月と9月は単衣
7月と8月は薄物です。

ここからがややこしいのですが、長襦袢は着物よりもさらに1ヶ月先取りで、 
11月から4月までが袷
5月と10月が単衣
6月から9月までが薄物になります。

そして帯が、
10月から5月までは袷物
6月から9月までが夏物 
八寸の綴の帯に関しては、太鼓部分を縫い合わせない「単衣かがり」という仕立て方をすると、6月、9月の単衣の時期に締めていただける帯になり、全部縫い合わせると袷用の帯になります。

帯〆、帯揚げは帯と同じ。
 10月から5月までが袷物
6月から9月までが夏物です。

是非この機会に覚えてください!
 

生きた時代絵巻 時代祭 2012/10/22

投稿日:2012年10月23日(火)

昨日、京都の街中は時代祭で賑わっていました。
天気も良く絶好のお祭り日和でしたね!

時代祭は、葵祭、祇園祭と並ぶ「京都三大祭」のひとつで、京都平安神宮の大祭です。
平安神宮の創建と平安遷都1100年を奉祝する行事として、1895年(明治28)に始まりました。第1回目は10月25日に行われ、翌年からは、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日を“京都の誕生日”として10月22日に行われています。
ご鳳輦に乗った桓武天皇と孝明天皇のご神霊に、京都市街の安泰と繁栄、進化をご覧になっていただき、各時代の行列がご鳳輦のお供をします。行列は明治維新から始まり、次いで江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と8つの時代を20の列、牛や馬を含む総勢約2000名で構成され、約2kmもの長さで約3時間にもなります。綿密な時代考証を重ねられた衣装、祭具、調度品は1万2000点にも及び、京の伝統の技をもってそれぞれの時代を細部まで再現されており、その豪華絢爛な行列はまさに“生きた時代絵巻”です。  

いろんな時代の衣装が見られ長いですが飽きない行列です。
仕事はしにくいですが、京都の誇るべきお祭りの一つです。
 

京都西陣ににより復活した織物 ~柳条御召~

投稿日:2012年10月9日(火)

明の時代に中国より日本に伝わったとされる織りの技法。
特徴は生地がカタカタと波打つ(アコーディオンカーテンのような)織り方です。
一度は途絶えた技法ですが、過去の資料をもとに京都西陣により復活させた珍しい御召です。

非常にわかりにくいですが、アップにするとこんな感じです。
生地に凹凸かあるので、お召いただくととても表情のある変わった着物です。

いつ伝わったかは正確にはわかりませんが、中国の明の時代って今から約400年から600年前のこと。
当時と同じ織り方で作られていて、その反物を当時と同じ形の着物に仕立てて着る。
本当に凄いことだとしみじみ思います!
着物には流行り廃りがないという証明ですね!

銭京では一反だけですが、10月のお買い得商品として通常220,000円のところを150,000円にてご奉仕いたします!



 

日本の稀少な伝統の技 和紙で出来た着物 ~諸紙布~

投稿日:2012年10月3日(水)

縦糸に絹糸を張り、横糸に和紙を織っていく織物の名前は紙布。
紙の着物はすごく珍しく思いますが、この紙布の帯などは今でもチラホラ見ます。

今回ご紹介するのは、縦糸も横糸も和紙!
すべて紙で出来ているという意味で諸紙布と呼びます。
帯にするなら生地が分厚くなってもよいが、着物にするとなると生地自体を薄く織らなければいけません。
しかも、縦糸が絹糸なら比較的楽に織れますが、縦糸も和紙にするとなるとグッと難易度が上がります。
まず、和紙で細いこよりを作るのですが、出来るだけ細く、強く、そして同じ太さにしなくてはいけません。
さらに、縦糸を和紙にするというのがとても難しい!
着尺の長さは13.5mほどあります。
ということは、13.5mの細い均一の強いこよりを大量に作らないといけません。
すでに、今の日本にその技を持っている職人はほとんどいないと聞きます。

でも、紙で出来た着物って、水で溶けたり、破れたりしないの?って思いますよね。
着物の世界では、和紙に柿渋という染料を染み込ませた渋札を生地に付けて加工に出します。
渋札には、社名や加工方法などを書き込み、よその商品と間違わないように、加工の手順を間違わないようにします。
柿渋で染めた和紙は強く、水にくぐっても、炊かれても、蒸されても大丈夫なんです。

この特性を生かし、和紙を柿渋で染め、強くしなやかな和紙の着物~諸紙布~ができあがります。
最初は硬いのですが、使えば使うほど柔らかく絹の風合いに近づいていきます。
30年使った角帯を触ったことがありますが、本当に柔らかく、しかもどこも破れてませんでした!

今後もこのような技術が継承されて欲しいと切に願うばかりです。
ちなみに、錢亰にも1反ありますので、ご興味のある方はご一報ください!
 

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