お誂え呉服・着物(きもの)の販売 創業明治5年・京都の老舗

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京都の呉服屋 六代目のブログ

岸田 靖司 きしだ やすじ 1978年12月29日生まれ AB型

古都、京都の呉服屋 京都銭京の六代目。小さな頃から着物に囲まれて育ってきました。
現在は着物のデザイン、制作、販売を行っています。

日々勉強の毎日ですが、着物の世界の奥深さ、奥ゆかしさに未だに驚かされています!
古典の普遍の美と若い今の感性を合わせた、着てみたい着物を創っていこうと奮闘中。

また、お客様と一緒に場面に合った着物選びや、お手入れのお手伝いなども心を込めてご奉仕いたしております。

このブログでは、そんな私の日常の着物に関する豆知識や発見、感動などを綴っていきたいと思います。

八掛って、なんで八掛と呼ぶの?

投稿日:2012年11月26日(月)

着物の世界に飛び込んで初日、基本、着物用語は聞きなれないものばかりですが、まず八掛は着物の裾の裏地だと習いましたが、なぜ8という数字が入ってるの?なんでそんな名前になったの?とすごく疑問に思ったことを今でも覚えています。

着物に触れたばかりの方は同じように疑問に思っているかもしれないので載せておきます!

まず、八掛とは、現在の説明をすると、女物の袷(あわせ)着物の袖口や裾の裏に胴裏と合わせてつける布地のことです。並幅で約3m80cmの布を上前と下前の衽(おくみ)、左右の前身頃、左右の後身頃、上前と下前の衿先、両袖口に裁ちわけて用います。

これではなぜ八掛という名前になったのかわかりませんね。

昔は、袖口には別の袖口布を付けていて、袖口抜きの合計八枚に裁って用いていたそうです。
だから八掛と呼ぶようになったんですね!

八掛は着物の裾や袖口から少し見える為着物の地色と調和した色を選ばないといけません。
気に入る色が無いとわざわざ染めたりもします。
着物は帯との取り合わせ、帯〆帯揚の選び方、八掛の色など全ての調和がとれるとほんとに綺麗に着こなせます!
そんなお手伝いをしていますので、いつでもお申し付けください!


強化ガラスの帯留

投稿日:2012年11月22日(木)

友達のガラス職人さんの作品です。
ガラスの表面に柄を付けてあるトンボ玉の帯留はよく見ますが、この帯留はガラスの中に柄が描かれています!
ガラスも今までに無かった強化ガラス(パイレックス)というガラスを使用。
そのガラスを溶かす為には2000度近くまで火の温度を上げれるバーナーを使います。
そのバーナーを使う事によって金や銀などの鉱物を溶かし、気化させてガラスに吹き付ける事が出来るので、透明感のある模様をガラスの中に描く事が出来るのです。

今までに無い帯留なので気に入っています!
柄が中に浮き出ている様子はこちら。 

立体的でとても綺麗です☆
 強くて綺麗で珍しい帯留のご紹介でした。

奄美大島「大島紬」の話

投稿日:2012年11月19日(月)

沖縄、奄美大島で生まれた大島紬。
シャキっとした着心地と軽くて強い生地でとても人気があり有名な紬です。

大島紬といえば泥染めですが、泥だけで染めても美しい黒茶は出てきません。
泥染めとは、泥染めの前にまずテーチ木染めをします。
テーチ木(車輪梅の木)の枝を細かく割り大きな釜に入れ、じっくりと煮立てます。そこから汁を取り出し、筵をつけ込む作業を約20回繰り返します。
そして泥田に漬け色に深みを出す工程が1回。
これを4セット行います。
なんと染めだけで84工程! 
こうするとテーチ木の煮汁に含まれるタンニン酸と、泥に含まれている鉄分が反応して、黒く染まっていくのです。
 奄美大島の泥田には多くの鉄分が含まれていて、泥の粒子も非常にきめ細かいそうです。
そのため、生地を傷めることなく染められます。
さらに、テーチ木染めと泥染めとの繰り返しで、糸の表面を薄い膜が覆い、樹脂加工の役目を果たしている為、汚れが付きにくく、水にも強い性質を持っています。

ある問屋の社長に聞いた話ですが、奄美の人々は薩摩藩から紬を着る事が許されなかった時代があり、 代官の取り調べを受けた農家の主婦が、あわてて自分用に隠し持っていた大島紬を年貢に取られないように泥田の中に隠したそうです。
それをあとで取り出してみたら、テーチ木染めの茶褐色が、なんともいえない深い黒茶に染めあがっていたそうです。

大島紬の魅力は、着心地の良さ、軽くて着崩れがしない、着込めば着込むほど肌になじむ、汚れにくい、水に強いなど、ほかの着物にはない特徴が沢山あります。
是非一度お召になってください!
 

秋の紅葉 いたや楓の塩瀬名古屋帯

投稿日:2012年11月8日(木)

最近、七五三などで忙しく、久しぶりのブログアップ。

先日、出張展示会がありました。
もちろんスタッフ全員着物でお商売です!


うすいベージュの色無地に黒地のいたや紅葉の染め帯を合わせました。
いたや楓は山紅葉に比べて葉っぱが大きくぽってりしています。
夏のころは薄い緑でほんとに綺麗なんですよ!

この帯は、バックに木の幹とも滝とも思えるように白ぼかしで染め分け、だんだん紅葉していくいたや楓を染め上げました。 
着物ともばっちり合っていて、お客様にも大好評でした!

私は松煙染めのこげ茶地無地の紬の着物です。
金茶の角帯がきいています。
 

 

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