2012年10月03日 若だんなのブログ

縦糸に絹糸を張り、横糸に和紙を織っていく織物の名前は紙布。
紙の着物はすごく珍しく思いますが、この紙布の帯などは今でもチラホラ見ます。

今回ご紹介するのは、縦糸も横糸も和紙!
すべて紙で出来ているという意味で諸紙布と呼びます。
帯にするなら生地が分厚くなってもよいが、着物にするとなると生地自体を薄く織らなければいけません。
しかも、縦糸が絹糸なら比較的楽に織れますが、縦糸も和紙にするとなるとグッと難易度が上がります。
まず、和紙で細いこよりを作るのですが、出来るだけ細く、強く、そして同じ太さにしなくてはいけません。
さらに、縦糸を和紙にするというのがとても難しい!
着尺の長さは13.5mほどあります。
ということは、13.5mの細い均一の強いこよりを大量に作らないといけません。
すでに、今の日本にその技を持っている職人はほとんどいないと聞きます。

でも、紙で出来た着物って、水で溶けたり、破れたりしないの?って思いますよね。
着物の世界では、和紙に柿渋という染料を染み込ませた渋札を生地に付けて加工に出します。
渋札には、社名や加工方法などを書き込み、よその商品と間違わないように、加工の手順を間違わないようにします。
柿渋で染めた和紙は強く、水にくぐっても、炊かれても、蒸されても大丈夫なんです。

この特性を生かし、和紙を柿渋で染め、強くしなやかな和紙の着物~諸紙布~ができあがります。
最初は硬いのですが、使えば使うほど柔らかく絹の風合いに近づいていきます。
30年使った角帯を触ったことがありますが、本当に柔らかく、しかもどこも破れてませんでした!

今後もこのような技術が継承されて欲しいと切に願うばかりです。
ちなみに、錢亰にも1反ありますので、ご興味のある方はご一報ください!
 

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