季節の染め帯 今日も染め上がってきました!
前々回紹介しましたうの花と半夏生の染め帯が友禅からあがってきました。
うの花は、軸と葉っぱを墨濃淡にし、花を白にしました。
地色の灰桜によく合う淡い仕上がりに満足です。
半夏生は、上の葉っぱが白く花のようにも見える不思議な植物で、白を際立たせるために葉の色を濃い目にしてみました。
こちらはパキッとした印象で盛夏の太陽の下元気に生える半夏生をイメージしています。
どちらも地染め、友禅柄色刺し、蒸しまで済んでおり、これから金加工、刺繍へとまわっていきます。
蒸しの工程とは、染め上げた生地を高温で蒸すことにより、色を止める作業のことです。
水性染料ですので、当然水に流すと色が流れてしまいますが、蒸すと染料が生地に定着します。
この特性を使い友禅の色を失敗してもやり直しがききます。
もう1本。
秋草の染め帯も友禅からあがってきています。
こちらは、蒸し前です。
まだ糸目が残った状態なので、少しうっとおしく見えますね。
これから蒸しをかけて、糸目を取ると白い輪郭が現れてスッキリ見えてきます。
乞うご期待ください!さらに、もう1本。
同じく蒸し前の七夕の帯です。
下絵から糸目、友禅と出来上がっていくのを見ているとワクワクします!
こちらも、これから蒸し、金加工、刺繍と進めていきますので楽しみにしていてください!!