稀少な袋帯~かみころも~ 御神服を帯に
今回は、稀少な帯 「かみころも」 をご紹介します!
京都、祇園の八坂神社には神様がお召しになるとされる御神服が30種ほど納められています。
江戸初期の神社再建の時に納められたものです。
それから現在まで約350年、本殿や蔵に 安置されてきました。
10年ほど前に、本殿の修復工事が進められ、それに合わせて御神服も復元新調ことが決まり、京都西陣の織元、河村織物に依頼が来たそうです。
なかには、手に取るだけで粉々になるほど劣化していたものもあったそうです。
そこから、当時の染料や繊維を研究し、当時と同じ機を作り、約10年、総事業費5000万円をかけて復元、奉納しました。
その残った糸と染料を使い少しだけ帯を作ったという帯の話です。
当時の草木染の優しい色合い、手織りの柔らかい風合い、最高級の糸の光沢、どれを取っても現在の帯とは違う良さが随所にあります。
残り数本の大変貴重な袋帯です!
次にお目にかかれるのはまた350年後かな?
こんな貴重な帯を扱えるだけでも嬉しいです!
一度手にとって見ていただきたいと思います。
帯は後ろ姿の顔。
この帯を締めて歩く姿はとっても素敵でしょうね!