若だんなのブログ カテゴリ

岸田 靖司 きしだ やすじ

岸田 靖司

1978年12月29日生まれ AB型

古都、京都の呉服屋 京都銭京の六代目。小さな頃から着物に囲まれて育ってきました。
現在は着物のデザイン、制作、販売を行っています。
日々勉強の毎日ですが、着物の世界の奥深さ、奥ゆかしさに未だに驚かされています!
古典の普遍の美と若い今の感性を合わせた、着てみたい着物を創っていこうと奮闘中。
また、お客様と一緒に場面に合った着物選びや、お手入れのお手伝いなども心を込めてご奉仕いたしております。
このブログでは、そんな私の日常の着物に関する豆知識や発見、感動などを綴っていきたいと思います。

京都錢亰 創業140周年記念展示会~御室苑~ 鳴滝、蝸牛庵にて

2012年09月26日 若だんなのブログ
京都錢亰 創業140周年記念展示会~御室苑~ 鳴滝、蝸牛庵にて
おかげ様で京都錢亰が今年で創業140年を迎えることが出来ました!ここまで続けて来れたのもお客様のお陰だと深く感謝いたしております。この度、140年を記念して古都、鳴滝、蝸牛庵にて展示会を開催しました。数寄屋造りで手入れの行き届いたお庭、お昼は嵐山辨慶のお弁当、お菓子はすやの栗きんとんをご用意いたしました。来ていただいたお客様には 少しは楽しんでいただけたかなと思っております。お庭を一望した写真を撮…

季節の染め帯 刺繍あがり 完成! と、展示会での晴れ姿☆

2012年09月24日 若だんなのブログ
季節の染め帯 刺繍あがり 完成! と、展示会での晴れ姿☆
展示会の準備に追われ染め帯の完成の様子をアップするのが遅くなってしまいました、、、この1ヶ月、頑張って染めた塩瀬の帯がようやく完成しました!左から、半夏生、桜、秋草です。半夏生は色糸で、桜は色糸と金糸で、秋草は思い切って銀糸だけで刺繍を入れました!わかりにくいのでアップの写真を1枚。刺繍の入ったところが少し光って浮いて見えるのがわかるでしょうか?金のくくりも入って以前よりはっきりしましたね!これで…

季節の染め帯 金加工あがり

2012年09月14日 若だんなのブログ
季節の染め帯 金加工あがり
半夏生と秋草の帯が金加工からあがってきました!半夏生の帯は柄に重みが出ました。写真ではわかりにくいですが、立てて光にあたると細い金のくくりが光って綺麗です!秋草の帯も糸目がとれて、こちらは涼しげに銀でくくり、ススキの一部も銀にしてみました。以前、紹介した写真と比べるとスッキリしましたね!着物の世界では、季節を先取りします。涼しい秋 がもうすぐ来ますよという思いを込めて8月に締めます。この帯も立てて…

季節の染め帯 今日も染め上がってきました!

2012年09月12日 若だんなのブログ
季節の染め帯 今日も染め上がってきました!
前々回紹介しましたうの花と半夏生の染め帯が友禅からあがってきました。うの花は、軸と葉っぱを墨濃淡にし、花を白にしました。地色の灰桜によく合う淡い仕上がりに満足です。半夏生は、上の葉っぱが白く花のようにも見える不思議な植物で、白を際立たせるために葉の色を濃い目にしてみました。こちらはパキッとした印象で盛夏の太陽の下元気に生える半夏生をイメージしています。どちらも地染め、友禅柄色刺し、蒸しまで済んでお…

季節の移ろい染め帯12ヶ月 友禅あがり

2012年09月11日 若だんなのブログ
季節の移ろい染め帯12ヶ月 友禅あがり
展示会にむけ、季節ごとに12ヶ月の意匠を染めた帯を頑張って制作しています。私は営業の仕事もしているため、写真が追いつきませんが、今回も素敵な帯が染め上がってきました!左から、組紐で作った葵、銀杏、琳派のあやめの帯です。友禅の工程は糸目(色がはみ出ない為の防染) を置いた柄の中に挿し色をおいていくのですが、この工程で帯の表情が決まりますので、地色との相性、締めていただきたい年代などを考えて、慎重に配…

季節の移ろい染め帯12ヶ月 制作中

2012年09月07日 若だんなのブログ
季節の移ろい染め帯12ヶ月 制作中
展示会に向けて12ヶ月分の染め帯を作っています。上の写真は、7月の七夕の帯です。前回のブログでお伝えした青花で下絵を書いた状態です。 こちらは、左上から、うの花、半夏生、秋草、手前は桜です。地色を染めて柄の色をこれから染めていきます。どんな色にしようか考え中です! 桜の帯は爽やかに白地で、枝を墨濃淡、花を白とピンク、紐をブルーに。友禅の職人さんに正確に色を伝える為、生地の色見本をつけて…

江戸時代からある消える染料

2012年09月04日 若だんなのブログ
着物を作る工程で、まず最初に白い生地に下絵を書きます。その下絵どおりに柄を染めていくのですが、下絵の染料が残ると綺麗な配色が出来ません。そこで青花という花を搾って出来る文字通りの青い染料を使います。青花は水に流すと簡単に消えてしまう染料なんです!この染料のおかげで下絵は消え、色とりどりの綺麗な着物が作れるというわけです。これを江戸時代に発見し友禅が発展しました。先人の研究努力は本当にすごい!き…

日本の色の名前

2012年08月31日 若だんなのブログ
呉服の世界では、色の名前を昔ながらの色名で呼びます。例えば、ピンクは桃色、桜色、薄紅など。とても細分化されており紹介しきれませんが、昔の人は本当に赴きのある名前をつけていました。私が最初に素敵だなと思った色名は、瓶覗(かめのぞき)という色名です。水色をさらに薄くした色のことを言うのですが、なぜ?って思いますよね?瓶とは藍の染料を貯える藍瓶のことで、その瓶をちょっと覗いたという意味なんです。見たまま…

ご挨拶

2012年08月28日 若だんなのブログ
はじめまして!京都の呉服屋 銭京の六代目若だんなこと岸田靖司です。 四月からホームページ制作に取り掛かり、やっと公開出来ました!まだまだ未完成ですが見てくださる皆様の声を取り入れて、もっともっと良いものにしていきたいと思いますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 全て手仕事の京友禅を知っていただきたく、「着物が出来るまで」という項目を作りました。協力していただいた職人の皆様ありがとう…

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